農免農道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 05:58 UTC 版)
ガソリンにかかる税金である揮発油税を使って整備された農道。通常ガソリン(揮発油)の取引には揮発油税がかかるが、農林漁業用機械に消費されるガソリンについてはそれを免除することになっている。しかし、取引の際にそのガソリンが何に使われるのかを確かめるのは現実的ではないため、農林漁業用機械に消費される分の揮発油税に相当する額を財源として道路を整備することで、揮発油税の免除に代えている。この事業を「農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業」と言い、その道路を一般に農免農道(農免道路とも)とよぶ。 農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業は、1959年(昭和34年)頃から「農林漁業用に使用されるガソリンは、仕事上の必要経費として税金を免除してほしい」との要望が強まってきたために、農林水産省が補助事業として立ち上げたものである。背景には、昭和初期まで一般財源に組み込まれていたガソリン税(揮発油税)が、1953年(昭和28年)の道路交通法改正によって、国道や都道府県道を整備するための道路特定財源に回されることになったことにより、当時、日本の主力産業であった農林水産業への恩恵が少なくなったことにある。
※この「農免農道」の解説は、「農道」の解説の一部です。
「農免農道」を含む「農道」の記事については、「農道」の概要を参照ください。
- 農免農道のページへのリンク