転売問題の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 08:13 UTC 版)
「事故米不正転売事件」の記事における「転売問題の概要」の解説
日本国政府は、日本で生産された米や、ミニマム・アクセスに従い、商社が輸入し外国産の米を、政府米として購入している。これがカビを発生したり、購入後に残留農薬がみつかったり、洪水等で水濡れが生じた場合、事故米穀となる(詳しくは事故米穀を参照)。また、同様のことは、民間業者が輸入した外国産の非政府米でも起こる。事故米穀は、食用に適さないので「非食用米(ひしょくようまい)」として、用途を食用以外に限定して販売される。 事故米穀は、用途が限定されて転売も困難であることから、なかなか買い手がつきにくかった。一部の業者は、用途が限定されているため、安値で購入できる事故米穀を購入し、変色している部分を除いて、問題のない米と区別できない状態で、問題のない米に混入して転売することで利益を上げていた。 事故米穀は、食用の米として販売できないように、農政事務所は職員立会いの下で粉砕させたり、倉庫などの検査を行っていたが、結果的に不正を発見することは出来なかった。また、これらの検査を行う際、事前に三笠側に通告しており、名ばかりの「検査」であったことも発覚している。 なお、農水省は糊として使われる事を前提に事故米を売却していたが、大手の糊製造企業では米は使用されておらず、実際に糊の原料として米が使われる事は稀であると報じられている。
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