軍事利用としての中止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 03:01 UTC 版)
「パラサイト・ファイター」の記事における「軍事利用としての中止」の解説
パラサイト・ファイターは、上記したように一部で実戦配備されたものの、その後は廃れてしまった。廃れた原因としては、 大型な母機に、重量のある子機を搭載した状態では機動力が低下する。一式陸攻と桜花がこの代表的な例。絶対的な制空権を握っていなければ、鈍重な母機は不意打ちに非常に弱い。 子機の大きさや重量に制限があること。XF-85ゴブリンがこれにあたる。爆弾倉に入る大きさにしなければならなかったため機体が非常に小型になり、同時に戦闘機として必要な機動性も奪われた。 航空機の能力が上がり、航続距離が伸びたこと。 空中給油と空中給油機が発達したこと。給油する装置さえ装備していれば、小型機・大型機にかかわらず給油を受けることができる。パラサイトするのでは母機子機ともに非常に制約を受ける。 母機とドッキングするとき、子機のパイロットに高い技術が求められる。XF-85が母機と再ドッキングできず、エドワーズ空軍基地に不時着している。仮にドッキングを強行しようとしていたら、母機のB-36に衝突し、母機もろとも墜落していた危険もあった。 などが挙げられる。
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