車番に関する論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 02:54 UTC 版)
「国鉄7100形蒸気機関車」の記事における「車番に関する論争」の解説
本形式の車両銘板記載の製造番号に基づく車番論争は、北海道大学で製造元のH・K・ポーター社からの送り状が発見されて「義經」=製造番号368であったことが明確化した。だがその後もバルブギアなどの足回りの調査によって、7105から「信廣」を示す「643」を主体として、他の機関車を示す刻印が複数発見された。そのため 蒸気機関車はD52形やC62形などの甲缶載せ替えの例が示すとおり、ボイラは交換されても車番は変更されず、台枠亀裂等が発生した場合には廃車となることから、車両としての主体は台枠であるとし、7105は「信廣」である。 消去法で主要部品であるボイラーが製造番号368であることは確定しており、また本形式は車両の出生証明である銘板がボイラーに貼付されていたのであるから、ボイラーを主と見なして7105は「義經」とすべきである。 と主張する両派で対立が生じた。 しかしこの事実が判明した段階で、製造番号368の足回りを持っていた可能性があった7102は解体されてしまっており、復元スケジュールが切迫していたこともあり、『「義經」の主要部品(ボイラー)が使用されているのだから、「義經」に復元して差し支えない』との判断で、7105が「義經」として復元されている。
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