身体的な先天性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 01:45 UTC 版)
性別の先天的な区別以外に、身体の様々な特徴が先天的な影響を受ける。男性と女性の体格は環境の影響を受けるが、同じ環境で育った場合でも平均的には差が観察される。出産時点では、男児と女児は外見では殆ど同じような身体を持っているように見えるが、すでに男女分化の基本的な枠組は先天的に決定されているとも云える。 性の分化以外にも、先天的な身体的形質は多数ある。外見的に分かりやすいのは、眸の色や髪の色である。人種的・民族的特徴である肌の色、高い鼻梁、彫りの深い容貌と平板な容貌などの違いも遺伝的な差異である。 血液型は、代表的な ABO による四つの類型以外にも幾つかの分類があるが、これらも遺伝に決まっている。身体の生理機構においても先天性や趨向性が存在し、アセトアルデヒド脱水素酵素を持つか持たないかで、酒の酔いに対する反応が異なる。特定の身体疾患に対する親和性も遺伝的な影響を受ける。
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