身体疾患による精神病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 18:45 UTC 版)
身体疾患による精神病性障害である。日本では従来、器質精神病(広義)と呼ばれ、次の4分類がなされてきた。かつて外因性精神病とも呼んだ。 器質精神病(狭義) 中枢神経細胞自体の障害によるものである。 器質精神病(狭義)・症状精神病は、ICD-10ではF00〜F09に、DSM-IV-TRでは「〜による精神病性障害 (293.xx)」にそれぞれ該当する。原因は以下のようなものである 中枢神経の変性は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病などによるもの。 脳血管障害は、脳梗塞、脳出血などによる。 頭部外傷 脳炎は、進行麻痺(梅毒)、日本脳炎、クロイツフェルト・ヤコブ病などによるもの。 脱髄は、多発性硬化症などによるもの。 脳腫瘍 水頭症は、正常圧水頭症など。 症状精神病 感染などの脳以外の身体疾患によって現れる。 てんかん 今日では精神病に含めない。ICD-10のG-40, 41の神経疾患である。
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