踏切制御機能とは? わかりやすく解説

踏切制御機能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 00:08 UTC 版)

ATACS」の記事における「踏切制御機能」の解説

従来は、軌道回路踏切制御子用いて地上装置踏切警報機制御行っていた。これに対してATACSでは列車現在位置情報と現在速度から車上制御装置線路データベース上にある踏切位置までの到達時間計算し、必要とされる警報時間達した時点車上から警報開始要求送信する。また踏切位置列車後端通過した時点警報終了要求を送る仕組みになっている。これにより定点踏切警報制御していた場合比べて遮断時間短縮することができ、道路交通への影響軽減すると共に列車最高速度変更などに柔軟に対処することができる。 ATACS導入以前従来信号システムでは、踏切装置故障などにより警報機・遮断機正しく作動しなかった場合列車自動的に停止する仕組みはない。これに対してATACSによる踏切制御では踏切手前停止位置設定して速度照査パターン発生させ、踏切遮断完了情報伝送されてきた時点でこのパターン消去することで無遮時の自動的な列車停止実現しており安全性向上している。 列車が駅に停車する時に停車位置先の至近距離踏切存在する場合構内踏切)、列車オーバーラン警戒して事前に警報開始するため不必要に遮断が行われたり、遮断時間長くなったりしていた(過走防護)。ATACSではオーバーラン確実に防ぐことができるため、過走防護不要である。

※この「踏切制御機能」の解説は、「ATACS」の解説の一部です。
「踏切制御機能」を含む「ATACS」の記事については、「ATACS」の概要を参照ください。

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