足形付土版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:34 UTC 版)
幼子の足形や手形をつけて焼いた約6500年前の土版が坑底から17枚出土している。足形付土版は東北地方から北海道にかけて出土しているが縄文時代早期後半のものは出土例が少なく、3個重なった状態で出土するなど貴重な発見があった。厚さ1~2cm、長さ11.0~17.5cmの粘土板で、1歳前後の子どもの足形や手形を付けて焼いた土製品で日本最古級の貴重な遺物であった。この足形付土版は、踵(かかと)側を土坑墓の壁に向けて副葬しているものが多く、足形付土版には然り糸を羽状にした文様、吊り下げ用と思われる踵側に1~2個の開穴がある。用途は諸説あり、幼子の成長祈願やお守り、我が子の形見などに用いられていたのではないかとされている。
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