超球面座標系とは? わかりやすく解説

超球面座標系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 11:31 UTC 版)

三次元球面」の記事における「超球面座標系」の解説

二次元球面 S2 上の通常の球面座標系対応するものとして、S3 上の超球面座標系の一種入れることは想定しやすい。この場合、とり方は一つはないけれども、三つパラメタ (ψ, θ, φ) を用いて x 0 = r cos ⁡ ψ x 1 = r sin ⁡ ψ cos ⁡ θ x 2 = r sin ⁡ ψ sin ⁡ θ cos ⁡ ϕ x 3 = r sin ⁡ ψ sin ⁡ θ sin ⁡ ϕ ( 0 ≤ ψ , θ ≤ π ,   0 ≤ φ < 2 π ) {\displaystyle {\begin{aligned}x_{0}&=r\cos \psi \\x_{1}&=r\sin \psi \cos \theta \\x_{2}&=r\sin \psi \sin \theta \cos \phi \\x_{3}&=r\sin \psi \sin \theta \sin \phi \end{aligned}}\qquad (0\leq \psi ,\theta \leq \pi ,\;\ 0\leq \varphi <2\pi )} (1) のように取ればよい。ψ を任意の値で固定するとき、二つパラメタ θ, φ は半径 sin(ψ) の二次元球面を描くことに注意せよ(ただし、ψ が 0 または π のときは退化して一点を表す)。 この座標系に関して三次元球面上の球面距離 (round metric) は d s 2 = r 2 [ d ψ 2 + sin 2 ⁡ ψ ( d θ 2 + sin 2 ⁡ θ d ϕ 2 ) ] {\displaystyle {\mathit {ds}}^{2}=r^{2}[{\mathit {d\psi }}^{2}+\sin ^{2}\psi ({\mathit {d\theta }}^{2}+\sin ^{2}\theta \,{\mathit {d\phi }}^{2})]} で与えられ[要出典]、また体積要素(あるいは体積形式)は d V = r 3 ( sin 2 ⁡ ψ sin ⁡ θ ) d ψ ∧ d θ ∧ d ϕ {\displaystyle {\mathit {dV}}=r^{3}(\sin ^{2}\psi \,\sin \theta ){\mathit {d\psi }}\wedge {\mathit {d\theta }}\wedge {\mathit {d\phi }}} と与えられる。 これらの座標四元数用い洗練された記述仕方がある。任意の単位四元数 q が適当な単位四元数 τ (τ2 = -1) を用いて、ベルソル(英語版) として q = e τ ψ = cos ⁡ ψ + τ sin ⁡ ψ {\displaystyle q=e^{\tau \psi }=\cos \psi +\tau \sin \psi } と表せることを想起せよ(オイラーの公式四元数版)。いま単位四元数三次元空間 ℑm H 内の二次元単位球面上に載っているから、上記の τ はいつでも τ = ( cos ⁡ θ ) i + ( sin ⁡ θ cos ⁡ φ ) j + ( sin ⁡ θ sin ⁡ ϕ ) k {\displaystyle \tau =(\cos \theta )i+(\sin \theta \cos \varphi )j+(\sin \theta \sin \phi )k} の形(通常の球面座標系用いた表示)に書くことができて、これを用いて q を q = e τ ψ =: x 0 + x 1 i + x 2 j + x 3 k {\displaystyle q=e^{\tau \psi }=:x_{0}+x_{1}i+x_{2}j+x_{3}k} と書き下せば、ここに xi (i = 0, 1, 2, 3) は先の変換式 1 を満たすのであると識れる。 単位四元数 q で空間回転記述するとき(cf. 四元数空間回転英語版))、上記表示は τ の周りに 2ψ の角度で回ることを述べるものと見ることができる。

※この「超球面座標系」の解説は、「三次元球面」の解説の一部です。
「超球面座標系」を含む「三次元球面」の記事については、「三次元球面」の概要を参照ください。

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