質量のあるゲージ粒子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 23:12 UTC 版)
ゲージ不変性を考慮するとゲージ粒子は質量のない場として記述される。こうして単純にはゲージ粒子は質量が無いことが要請され、それらの記述する力は長距離力であるはずである。これは、弱い相互作用が短距離力であるという実験事実と矛盾し、以下のさらなる洞察が必要である。 標準模型によると W,Z粒子はヒッグス機構を通して質量を得る。ヒッグス機構においては(SU(2)×U(1) 対称性における)4つのゲージ粒子はヒッグス場と結合している。ヒッグス場はその相互作用ポテンシャルの形に起因した自発的対称性の破れをおこしてゼロでない真空期待値をとる。このゼロでない真空期待値が、ヒッグス場との結合項を通して W,Z粒子に質量を与える(ここで、残りのゲージ粒子:光子は質量ゼロのままである)。
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