資料抜粋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 23:49 UTC 版)
『伊勢市民話の旅』には、 戦国のむかしな。波切には城があった。そこの殿さまに初音姫という、そりゃあ賢くてうつくしい姫がおった。(中略)ある日、澄隆は初音に、籐九郎のもとにとつぐようきつく言いきかせた。初音は嫌がった。 と書かれているとおり、初音姫は澄隆の娘とされる伝承が受け入れられていることがわかる。 汗かき地蔵の看板(霊汗地蔵由来)には、 天文年間波切城主九鬼殿の世に兼宗と言う悪人継母と語らい、初音姫の首を討つたところ地蔵忽ち変じて姫となつたので姫は安奉其の刀痕は尊像に残つています と書かれており、看板にある“天文”の記述が正しいとするならば、初音姫を天文21年出生の澄隆の娘とする伝承には無理が生じる。また、ここに書かれている“兼宗と言う悪人”は、『伊勢市民話の旅』に照らせば許婚の甲賀籐九郎ということになる。 大王町観光協会のパンフレットには、 初音姫は実在の人で、絶世の美人だったとか。その塚からはメノウや勾玉等沢山の埋蔵品が出たそうです。言い伝えでは姫の死はいかにも凄惨で、死ぬ前に「今後この里には美女が生まれないように」と言い残して井戸に身を投じたそうです とある。 いずれも伝承がベースであり文献に乏しい。
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