警視流木太刀形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:51 UTC 版)
剣術10流派から1本ずつ技を採用して構成されている。諸流派を統合した形という点で日本剣道形の先駆けといえる。太平洋戦争前には剣道の教本に掲載されることもあり、中山博道のように積極的に修練する剣道家もいた。現在も警視庁の剣道家によって伝承されている。 脛斬りに対する応じ方(八相)や肘打ち(阿吽)など、日本剣道形には見られない技法も含まれている。礼法や木太刀も日本剣道形とは異なり、古式の形態を残している。木太刀は全長3尺3寸(約1m)で刃長2尺4寸(約73cm)、柄9寸(約27cm)、刀身部の断面の形状は蛤刃と定められており、写しが市販されている。 (流派名は警視流の表記に従う) 一本目 八相(はっそう)-直心影流 二本目 変化(へんか)-鞍馬流 三本目 八天切(はってんぎり)-堤宝山流 四本目 巻落(まきおとし)-立身流 五本目 下段の突(げだんのつき)-北辰一刀流 六本目 阿吽(あうん)-浅山一伝流 七本目 一二の太刀(いちにのたち)-示現流 八本目 打落(うちおとし)-神道無念流 九本目 破折(はおれ)-柳生流 十本目 位詰(くらいづめ)-鏡心明智流
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