謡曲「藤戸」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/31 17:05 UTC 版)
謡曲「藤戸」は能において多く演じられる演目の一つである。 浅瀬の存在を聞いた盛綱は先陣の功を他人に奪われることを恐れ、教えた若者の漁師を殺害したという。このエピソードを元に室町時代に世阿弥により作られた。 謡曲の内容は以下の通りである。 前段:盛綱はこの戦いの功績で児島に所領を与えられた。領地に赴いた盛綱に殺害された若者の老いた母親が恨みを訴える。 後段:殺害を後悔した盛綱は若者の法要(管弦講)を営む。法要が行われていた明け方近くに若者の亡霊が現れる。若者は盛綱に祟りを及ぼそうとするが、盛綱の供養に満足し、やがて成仏する。
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