課徴金制度

新語時事用語辞典

課徴金制度

読み方：かちょうきんせいど

あるルールや法令に基づき、その違反者に罰則として金銭的不利益を課す制度。主に、金融商品取引法や公認会計士法において適用される制度を指すことが多い。

金融商品取引法などにおける課徴金制度は、インサイダー取引などの不正取引、有価証券の虚偽記載など、証券市場の公正さを損なう行為（金融商品取引法違反）などを主な対象とした行政措置である。より悪質な違反行為に対しては、課徴金ではなく刑事告発が行われる。

関連サイト：
課徴金制度について - 金融庁
課徴金制度 - 公正取引委員会

（2012年3月21日更新）

デジタル大辞泉

かちょうきん‐せいど〔クワチヨウキン‐〕【課徴金制度】

読み方：かちょうきんせいど

インサイダー取引、有価証券報告書の虚偽記載、監査法人の社員や公認会計士による虚偽証明など、証券市場における違反行為に対して、課徴金の納付を求める制度。審判手続を経て、金融庁による行政処分として行われる。刑事告発から裁判に移行するよりも簡易な方法。違反行為の悪質さなどを基準に証券取引等監視委員会が課徴金を課すか刑事告発するか選択する。