誘発採痰法
【方法】 3%の高濃度食塩水50mLを作り、超音波ネブライザーで20分かけて吸入する。肺胞に高濃度食塩水が届くと、毛細血管から水分がにじみ出て肺胞を洗い、大量の水のような痰が強い咳とともにでてくる。これを消毒したカップに受けて、水で3倍に薄め、検査(例えばPCR法)に提出する。
【特徴と応用】気管支鏡を使う検査より安全で簡単、繰り返しもでき、患者の協力も得やすい。強い咳のために嘔吐することもあるから、絶食で行う。ニューモシスチス肺炎、サイトメガロウイルス、結核、非定型抗酸菌などの肺炎の原因の診断や治療による効果を判定するのに使える。
《参照》 ニューモシスチス肺炎、 サイトメガロウイルス

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