認識論への批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:07 UTC 版)
「オブジェクティビズム」の記事における「認識論への批判」の解説
ランドの影響を受けた哲学研究者のジョン・ホスパーズ(John Hospers)は、道徳および政治に関するランドの見解に同意しているが、認識論に関してはランドに同意していない。ティボー・マチャン(Tibor Machan)などの一部の哲学研究者は、オブジェクティビズムの認識論は不完全であると主張している。 心理学教授のロバート・L・キャンベル(Robert L. Campbell)は、ランドは心理学の領域である人間の認識とその発展について自説を展開していながら、他方で「哲学は論理的に心理学に先行し、決して心理学に依存しない」とも主張しているため、オブジェクティビズムにおいては、認識論と認知科学の関係が不明瞭なままであると述べている。 哲学研究者のランドール・ディパート(Randall Dipert)とロデリック・ロング(Roderick Long)は、オブジェクティビズムの認識論においては、「判断が形成される知覚過程」と「判断の正当化のされ方」が一体化しているため、構造化された命題的判断が感覚データによってどのように検証されるかが不明確になっていると主張した。
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