計量検定との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 05:36 UTC 版)
一般に、JCSS とは異なる他の制度では、たとえ日本国の行政の監督している検定制度であっても ISO 17025 に準拠した校正とは見なされない。たとえば都道府県の地方自治体行政が管轄している計量検定所が行っている計量検定では、 ISO 準拠のトレーサビリティの保証は計量検定所の管轄外であり、計量検定では JCSS の校正証明書は発行できない。 一部の計量検定所では JCSS の認定事業に参入し、その検定所が JCSS の認定事業者である場合もあるが、これらは、たまたまその検定所では計量検定とは別にJCSS 校正も依頼が可能ということであり、計量検定と JCSS 校正とは異なる制度である。たとえば、ある測定器が計量検定で合格しても、べつに JCSS 校正を受けたことにはならないので、測定器が JCSS 校正を受けたという証明および ISO 17025 準拠の不確かさを計量行政に保証してもらいたい場合は、別途、JCSS 校正を認定事業者に依頼する必要がある。 同様に、ある測定器を計量検定で合格させたい場合は、たとえJCSS校正を受けても、べつに計量検定の合格にはならないので、測定器は別途、計量検定を受ける必要がある。 国家標準器の管理には多くの官庁が関わっているし、いろんな物理量ごとに国家標準器があるので国家標準器の種類も多いが、一般に国家標準器を管理している代表的な省庁は、主に経済産業省であり、経済産業省の所管の工業研究所である産業技術総合研究所にて国家標準器が管理されている。ただし、一部の物理量の国家標準器では、別の省庁の研究機関などが管理している。
※この「計量検定との違い」の解説は、「JCSS」の解説の一部です。
「計量検定との違い」を含む「JCSS」の記事については、「JCSS」の概要を参照ください。
- 計量検定との違いのページへのリンク