触媒
スウェーデンの化学者ベルセーリウス(1779~1848年)は1835年、それ自身は変化しないで、反応の種類や速度を変える物質の働きを触媒作用(catalysis)と名付けた。放すを意味するkata、解くを意味するlusisというギリシア語に由来する。触媒作用をもつ物質が触媒であり、竪く結び付いた分子の結合を解き放して分解したり、別の物質の合成をするなどの作用を行う。触媒は硫酸やアンモニアなどの製造に使われるほか、排気有害物質の浄化などにも利用されている。
同義語 キャタライザー参照 触媒反応
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