視覚障害者に対する工夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 13:44 UTC 版)
「ユーロ紙幣」の記事における「視覚障害者に対する工夫」の解説
ユーロに移行する以前の通貨の紙幣にも視覚障害者のための工夫がなされていたが、ユーロの導入にあたっては視覚障害者の団体に意見を求め、ユーロ紙幣には当初から視覚障害者団体と協力して取り入れた様々な工夫がある。全盲者のためのものに加え、ロービジョン者(紙幣そのものは見えるが印刷内容が読み取れない視覚障害者)のためのものもある。 ユーロ紙幣は額面とともにその寸法も大きくなっており、視覚障害者や全盲者が金種を判別できるようになっている。また紙幣の基調色も金種の順番で暖色と寒色が交互になっており、色を判別できる人に対して近い2つの額面を混同させにくくしている。さらに額面部分の印刷には凹版印刷が施されており、指先の触覚だけで金種を判別できるようにしている。5, 10, 20ユーロの低額紙幣には表面右側にホログラムの入った帯状の金属箔が、高額紙幣にはホログラムの入った四角の金属箔が付けられている。200ユーロ紙幣と500ユーロ紙幣の縁には触知できる模様があり、200ユーロ紙幣には下部中央から右の角にかけて縦の線が、500ユーロ紙幣には右端に斜めの線が走っている。
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