西原寛一とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 西原寛一の意味・解説 

西原寛一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/28 04:32 UTC 版)

西原 寛一(にしはら かんいち、1899年8月2日 - 1976年2月29日[1])は、日本法学者。専門は商法関西学院大学教授。

概略

日本を代表する商法学者。第六高等学校時代の恩師であり法哲学者であった三谷隆正の紹介で、田中耕太郎に師事する。その最大の功績は「商法企業法論」の確立である。また大阪市立大学法文学部(現在は法学部と文学部に分離)や神戸学院大学法学部の創設にも関与している。妻はアララギ派の歌人である西原須磨。親族に法学者が多く、民法学者の西原道雄は息子、刑法学者の西原春夫は親戚である。

「商法企業法論」について

商法企業法論とは、実質的意義の商法を、企業に特有の生活関係を対象とする私法と考え、体系化する立場である。

京城帝国大学赴任当時、実質的意義の商法をどう定義するかに関しては、師である田中耕太郎博士が提唱した商的色彩論が通説であった。しかし、西原はスイス留学時代に知遇を得たバーゼル大学教授・カール・ヴィーラントの影響を受け、「商法企業法論」を発表。これによって商的色彩論を克服した。

商法企業法論は現在、日本商法学における圧倒的通説(定説)となっている。

略歴

主な著作

  • 『商法学』(岩波書店、1965年)
  • 『金融法』(有斐閣、1968年)
  • 『商行為法』(有斐閣、1973年)ISBN 464100529X
  • 『書斎とその周辺』(大阪市立大学法学会、1982年)

脚注

  1. ^ a b c d 西原寛一』 - コトバンク

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西原寛一」の関連用語

西原寛一のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西原寛一のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの西原寛一 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS