複合微生物資材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/23 06:16 UTC 版)
異なる植物生育促進根圏細菌の組み合わせは米(Oryza, Nguyen et al. (2002))と大麦(Hordeum, Belimov et al. (1995a))において有効であることがこれまで確認されている。複合による最大の利点は、土壌と肥料の両方からの栄養素の取り込み量の増加である(Bashan et al., 2004; Belimov et al. 1995a)。単一の微生物の場合よりも複数の微生物が組み合わされた場合のほうが、ニトロゲナーゼ活性は大きい(Lippi et al., 1992; Khammas & Kaiser, 1992, Belimov et al. 1995a)。 PGPRとアーバスキュラー菌根菌の組み合わせは、施肥された土壌において窒素の溶出量を高め(Galal et al., 2003)、貧栄養土壌での小麦の生育を促進させる(Singh & Kapoor, 1999)。塩類土壌において、アーバスキュラー菌根菌と共生するソラマメ(Vicia faba)に対してPGPRのAzospirillum brasilense はアーバスキュラー菌根の効果を高める(Rabie, 2005)。
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