製作技法、施文具、胎土の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 23:49 UTC 版)
「勝坂式」の記事における「製作技法、施文具、胎土の特徴」の解説
器壁は1cm前後に達し、同時期の阿玉台式の胎土に金雲母が目立つのに対し、砂粒、長石粒を含むが、雲母が含まれる場合もあるが、全体としてありふれた印象である。勝坂式の特徴として大きな把手ないし突起状の装飾をつけることがあり、粘土を積み上げたり乾燥させたりの繰り返しで製作したのではと推定されている。隆帯は、貼り付けるものと浮きだたせる技法の両方が用いられている。隆帯に囲まれた楕円形が並んだ文様帯を、楕円の部分が交互になるように施文して隆帯の周囲を半裁した竹と思われる植物でキャタビラ状に施文したり、尖った施文具で連続的に刺突したり、沈線を引くなどさまざまな技法が用いられている。施文法は、時期によって変化がある。縄文は後半の藤内式期から縦方向になるように意識した斜行縄文を施すものがみられるようになり、井戸尻式期になると胴部中央部に縦方向に施すようになる。いずれも原体は単節である。
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