袁良とは? わかりやすく解説

袁良

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 14:21 UTC 版)

袁 良
Who's Who in China 4th ed. (1931)
プロフィール
出生: 1882年光緒8年)
死去: 1953年
中華人民共和国
出身地: 浙江省杭州府杭県
職業: 政治家
各種表記
繁体字 袁 良
簡体字 袁 良
拼音 Yuán Liáng
ラテン字 Yüan Liang
和名表記: えん りょう
発音転記: ユエン・リャン
テンプレートを表示

袁 良(えん りょう)は、中華民国の政治家。日本通の政治家の一人として知られた人物で、北平市長も務めた。文卿文欽

事跡

日本に留学し、早稲田大学を卒業した。帰国後は、奉天省で巡警局提調、昌図府全府警察総弁兼交渉員、交渉司総検事、交渉使代理、東三省軍械局総弁、東辺道沙河税務総弁などの各職を歴任する。その後、北京政府中央に召還され、大総統府秘書、国務院参議、中央農事試験場場長を歴任した[1]

1924年民国13年)、袁良は黄郛内閣で秘書長に任ぜられる。翌年、全国水利局総裁兼揚子江水道討論委員会副会長に異動した。1928年(民国17年)3月、国民政府外交部第二司司長に任ぜられる。翌年、上海市政府秘書長となり、10月、上海市公安局局長となった[2]。この頃までには、袁良は、殷汝耕殷同程克とともに、日本通の四巨頭と目されるようになっている[3]

1931年(民国20年)12月、江西省政府委員兼保安処処長に任命された。また、軍事委員会委員長南昌行営地方自衛処処長も兼ねている。1933年(民国22年)、行政院駐北平政務整理委員会委員長に任ぜられた黄郛に袁良も随従する。6月、北平市市長に任ぜられ、翌月、政務整理委員会委員も兼ねた。1935年(民国24年)11月、福建省政府主席となった陳儀の下に転じ、省政府顧問に任ぜられている[4]。なお北平市長在任中には、陝西省中国共産党紅軍)を取材しようとしていたエドガー・スノーのために特別に通行証を発行し、スノーからその答礼として英国製双管猟銃を贈られたという[5]

1948年(民国37年)、中華民国経済部に属する紡績事業調節委員会が全国花紗布管理委員会に改組されると、袁良が主任委員に任命された[6]中華人民共和国建国後も大陸に留まり、1953年に死去[5]。享年72。

脚注

  1. ^ 徐主編(2007)、1100頁。
  2. ^ 徐主編(2007)、1100-1101頁。
  3. ^ 何(2006)。
  4. ^ 徐主編(2007)、1101頁。
  5. ^ a b 中国網(2001)。
  6. ^ 中国近代紡績史編輯委員会編(1997年)。

参考文献

  中華民国国民政府
先代
周大文
北平市長
1933年6月 - 1935年11月
次代
秦徳純

袁良

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 02:39 UTC 版)

楊家将 (北方謙三)」の記事における「袁良」の解説

楊家軍の将校四郎延朗副官

※この「袁良」の解説は、「楊家将 (北方謙三)」の解説の一部です。
「袁良」を含む「楊家将 (北方謙三)」の記事については、「楊家将 (北方謙三)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「袁良」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「袁良」の関連用語

袁良のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



袁良のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの袁良 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの楊家将 (北方謙三) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS