衛生と不妊手術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 08:53 UTC 版)
イスラム教の伝統では、ネコはその清潔さにより敬愛されている。ネコはイヌとは違って信仰に基づく手続きの上でも汚れのないものと考えられており、そのため家や、マスジド・ハラームなどのモスクに入ることすら許されている。ネコが口にする食べ物はハラールとみなされており、ネコが飲んだ水はウドゥに使用することができると認められている。さらにムスリムの間には、ネコはサラートを行う人間を探し出すということが広く信じられている。 ウラマーの間では動物に不妊手術をするという問題について意見が分かれている。しかしながら、大半は「もしネコに不妊手術をすることに何らかの利益があり、そのことによってネコが死ぬことがないならば」ネコへの不妊手術は許容されると主張している。20世紀のサウジアラビア人でスンナ派のイマームであったムハンマド・イブン・アリ・ウサイミン(英語版)は、「もしネコが多すぎて迷惑になっており、そして不妊手術がネコを傷つけないのなら、何も問題はない。なぜなら、ネコが生まれてから殺すよりも良いからである。しかし、もしそのネコが普通のネコで迷惑なことを引き起こしていないのなら、自分たちで繁殖させておいた方が良い」と説いている。
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