術後・緩和ケア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 09:29 UTC 版)
術後の悪心・嘔吐(PONV:Post-Operative Nausea and Vomiting)については、国内外の麻酔関連の学会がガイドラインを策定し、制吐薬の選定を行っている。PONVの要因としては、オピオイドを中心とした麻酔、手術に伴う細胞組織の損傷、炎症、手術に要した時間などがある。また、PONV発生の蓋然性(リスク)判断にあたって、患者の特性(性別、喫煙の有無、過去のPONV・乗り物酔いの有無)を指標としている。 緩和ケアにおける悪心・嘔吐は、国内において日本緩和医療学会が、各種のガイドラインにおいて制吐薬の選定・推奨を行っているが、いずれもがんに関連するもの(がん疼痛、がん患者の消化器症状)に限定される。海外では、たとえば、英国の国民保健サービス・スコットランド(NHS Scotland)においてガイドラインが公開されており、事例に応じた制吐薬の選定を行っている。
※この「術後・緩和ケア」の解説は、「制吐薬」の解説の一部です。
「術後・緩和ケア」を含む「制吐薬」の記事については、「制吐薬」の概要を参照ください。
- 術後緩和ケアのページへのリンク