融資制度について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 22:02 UTC 版)
「トンネルの中の蛇」の記事における「融資制度について」の解説
スネークでの当該通貨間の為替介入を可能にするため、1972年9月に中央銀行間の融資制度である「超短期金融支援」 (Very Short-term Financing) が創設された。これは、通常、強い通貨を発行する中央銀行が弱い通貨を発行する中央銀行に無制限に融資をするものであり、返済期間が短く(1か月)、金利は全加盟国の平均金利であった。このほかにも、より返済期限の長い短期・中期の資金支援制度も創設された。1972年10月には「欧州通貨協力基金」 (European Monetary Cooperation Fund、EMCF) が創設されている。欧州通貨協力基金は1973年6月に運用開始された。欧州通貨協力基金は加盟国中央銀行の外貨準備の一部によって運用され、加盟国通貨が変動幅以上に減価したときには外国為替市場で同基金によって当該通貨を買うことによって変動を軽減し、加盟国通貨が変動幅以上に増価したときには当該通貨を売ることで変動を軽減し、為替相場を変動幅内に収めるという仕組みである。
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