蜂との共生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 14:58 UTC 版)
イヌビワの花序には、他の多くのイチジク属植物と同様に、イチジクコバチ科(英語版)のハチ(イヌビワコバチ(セブアノ語版))が寄生する。雄花序の奥側には雌花に似た「虫えい花」(花柱が短く、不妊)があり、これにハチが産卵する。幼虫は虫えい花の子房が成熟して果実状になるとそれを食べ、成虫になる。初夏になると雌成虫は外に出るが、雄成虫は花序の中で雌成虫と交尾するだけで一生を終える。雌成虫は雄花序の出口付近にある雄花から花粉を受け、この頃(初夏)に開花する雌花序に入った際には授粉をするが、ここでは子孫を残せず、雄花序に入ったものだけが産卵し、翌年春にこれが幼虫になる。このように、イヌビワの授粉には寄生蜂が必要であり、イヌビワと寄生蜂は共生しているということができる。 他に、イシガケチョウの食草としても知られる。
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