藤田陽子 (子役)とは? わかりやすく解説

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藤田陽子 (子役)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/17 05:31 UTC 版)

ふじた ようこ
藤田 陽子
本名 同じ
生年月日 (1919-07-25) 1919年7月25日
没年月日 1938年
出生地 日本 東京府東京市麻布区(現在の東京都港区
職業 子役女優
ジャンル 軽演劇劇映画時代劇現代劇サイレント映画
活動期間 1923年 - 1934年
著名な家族 藤田房子(実姉)
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藤田 陽子(ふじた ようこ、1919年7月25日 - 1938年1939年?))は、日本の元子役女優である。姉は同じ子役、女優の藤田房子

来歴・人物

1919年7月25日東京府東京市麻布区(現在の東京都港区)に生まれる。1923年4月、姉の藤田房子と共に松竹蒲田撮影所に入社[1]同年公開の野村芳亭監督の『母』でデビューした。その後も出演を続け、1926年の『曲馬団の姉妹』(斎藤寅次郎監督)で小桜葉子と共に主演。

この頃の松竹では、高尾光子小藤田正一、小桜らの子役が評判を集めていて、藤田姉妹も彼女らに負けない人気を保っていた。ただ、姉妹2人では陽子が人気を一歩リードしていた[2]

1933年公開の日本初のトーキーアニメ力と女の世の中』に声の出演をする。

1934年に子役から一般女優に昇格したが、この年の終わりに姉と松竹を退社[1][3]

1935年、姉・房子とともに笑の王国に参加。約一年ほど活動ののち、1936年10月には姉妹ともに退団する。房子はその後古川ロッパ一座に入団するが、陽子は病気療養のため引退[4]

1938年大森区新井宿(現在の大田区中央)へ転居[5]。その後時期ははっきりしないが、2007年に出版された「古川ロッパ昭和日記」[6]1938年(昭和13年)11月24日の文中によると「藤田房子、妹(陽子)危篤とて東京へ帰ってしまひ」とあるのでこの日以降間もなく没したと思われる[7]没年不詳

おもなフィルモグラフィ

すべて松竹蒲田撮影所での作品。 ※*は姉・房子との共演。

  • 『母』 1923年 *
  • 『感じの好い映画集 猫』 1924年 *
  • 『夜の一幕』 1924年
  • 『少女の悩み』 1924年
  • 『がまぐち』: 監督吉野二郎、1924年 *
  • 『小さき真珠』 1925年 *
  • 『京子と倭文子』 1926年
  • 『運命の子』 1926年
  • 『母よ恋し』 1926年
  • 『曲馬団の姉妹』 1926年
  • 『噫河野巡査』 1926年
  • 『九官鳥』 1927年
  • 『白虎隊』 1927年 *
  • 『炎の空』 1927年
  • 『人生の涙』 1927年
  • 『故郷の空』 1928年
  • 『マルセーユ出帆』 1928年
  • 『美しき朋輩たち』 1928年 *
  • 『森の鍛冶屋』 1929年 *
  • 不壊の白珠』 1929年
  • 『情熱の一夜』 1930年
  • 『姉妹篇 母』 1930年
  • 君と別れて』 1933年 *
  • 力と女の世の中』 1933年 * - 声の出演

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 『日本映画人名事典 女優篇・下巻』キネマ旬報社、1995年、p479。執筆者は司馬叡三。
  2. ^ 『芸能人物事典 明治大正昭和』 日外アソシエーツ、1998年、p503。
  3. ^ 『キネマの美女 二十世紀ノスタルジア』 文藝春秋、1999年、p140。
  4. ^ 『都新聞』1936(昭和11年)10月7日付p7演芸欄
  5. ^ 『都新聞』1938年(昭和13年)5月9日付演芸欄
  6. ^ 『古川ロッパ昭和日記 戦前篇 昭和9年‐昭和15年』(2007年/晶文社)p133
  7. ^ 東宝発行所の雑誌『エスエス』1939年(昭和14年)11月号の大辻司郎による記事「ロッパ一座の梅幸・藤田房子 賛」で「その片方の陽ちゃん(陽子)は、若く美しくして亡くなりましたので…」とあるので、遅くともこの年の秋前までに死去していたことがわかる。

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