薄膜による干渉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 14:04 UTC 版)
「薄膜干渉」も参照 光の波長程度の薄い膜(薄膜)では、膜の上面で反射する光と下面で反射する光が干渉するため、膜の厚さに対応した波長光が色づいて見える。シャボン玉や油膜に色が付いて見えるのは、このような薄膜干渉(はくまくかんしょう)に起因している。シャボンや油膜の厚さに応じて、様々に色づいて見える。この時に表面に現れる、分光されて生じた虹色の輪状のものをニュートン環(リング)と呼ぶ。これを利用して、目的の形状を持つ透明母材同士の隙間に何らかの液体を間に挟む事で、構造体に掛かる各種応力の影響を偏光板なしに視覚化する事が実験的・人工的に行われている。尚、ニュートン環は、透明母材の曲げ等で内部に生じた歪みや微細亀裂等でも生ずる事がある為に、これらに関しては後述される他の該当項目も参照の事。
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