著書と思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 08:18 UTC 版)
詳細は「zh:顧炎武#著作」を参照 顧炎武は清朝考証学の浙西学派の祖と称される。しかし清初三大師といわれる黄宗羲や王夫之(船山)と同じように反清復明運動に携わっていた経歴は、現実社会に対する批判という性格を帯びてその学問にもあらわれている。 代表的著作といわれる『日知録』は一見すると随筆を寄せ集めた文集である。しかしその論ずるところは多岐にわたり、中でも歴史に関する箇所は明代の政治経済や社会について鋭い見解を示しており、そのまま現実に対する批判と提議へとつながっている。そして各項目とも事実についてただ論じ批評するのではなく、十分な考証を行った上でその議論を行っている。もっとも、その書が世間に公開されたのは彼の没後であり、清代の考証学者たちは彼の実証主義的な手法を専ら採り入れることとなる。 この他、中国各地の地学・特徴・軍事などのあらゆる点を論じた『天下郡国利病書』や、音韻学について述べた『音学五書』などがある。
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