菊の御紋章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 08:11 UTC 版)
「矢矧 (防護巡洋艦)」の記事における「菊の御紋章」の解説
軍艦矢矧の艦首を飾っていた「菊の御紋章(16弁八重)」が現存する。所在は「大阪護國神社」の本殿で、鉄のフレームに取り付けて展示されている。大きさは直径約75cm厚さ約7cmの木製で、金色(金箔?)をしている。裏面の墨書には「大日本軍艦やはぎ之御紋章」、「此の御紋章は大東亜戦争中大阪國防館に下賜相成しを昭和二十年八月十五日終戦と同時に大阪護國神社江奉納せられ翌年二十一年八月仝神社より拝領せるもの也」、「今井嘉一郎」とある。この紋章は、昭和15年4月1日に除籍された時点で艦から取り外され、何らかの経緯で「大阪國防館」に下賜され、「大阪國防館」が大阪空襲で全焼する前にどこかに保管されたものを、終戦と同時に「大阪護國神社」に奉納されたもので、当時神職であった今井嘉一郎氏によって、進駐軍に没収されることを恐れ保管されてきたものを、平成27年以降御子息の手により返還されたもの。防護巡洋艦「矢矧」の艦首はとがっており、艦首先端の左右それぞれに菊の御紋章が取り付けられていた。伝承では右側のものと言われている。全国的に見ても数少ない珍しい遺物である。
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