花筵検査所設立の提案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 04:37 UTC 版)
明治29年(1896年)、花筵界に一大恐慌が起こり、全国の同業者はその救済策を講するため神戸に会合を催した。眠亀はこれを黙ってみるだけに至らず、普段から懐抱していた意見を添えて岡山県花筵組合頭取の手許に提出した。その要旨は、今日の恐慌は、粗製濫造が原因であり、これを防止するために官立の花筵検査所を設置するとともに、同業者の団結を一層強め商業道徳の向上に助けにしたいとの事であった。だが、この建議は実現せず、粗製濫造の弊害は長く解消されなかった。この弊害をそのまま放置しておくと、日本の花筵貿易の全滅を見ることになると危機感を抱きた政府は、明治38年(1905年)、花筵検査所を神戸に設立した。
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