船舶無線ビジネスの試み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 07:46 UTC 版)
1898年(明治31年)になると、船舶無線によるビジネスが小規模ながらもはじめられた。 翌1898年7月、アイルランドで開催されたヨットレースの無線中継をダブリン・デイリー・エクスプレス社(Dublin Daily Express)から受注し、蒸気船フライング・ハントレス号(Flying Huntress)号に送信機を設置して実況中継した。これがマルコーニ社の初受注だった。さらに新聞でその評判を知ったイギリスのビクトリア女王はマルコーニを呼びつけ、王室ヨットで病気療養中だった皇太子の様子を知るために無線を導入した。8月3日より16日間で王室ヨット・オズボーン号(The Royal Yacht "Osbourne")とワイト島のオズボーン・ハウス(王室別荘)間で計150回の通信が交わされている。これが二番目の受注となった。
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