船坑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:19 UTC 版)
「クフ王の船」も参照 ピラミッドの周囲には王の魂を運ぶ船を象った竪穴が開けられていることがあり、これを船坑(ボートピット)という。大ピラミッドの東側には3基の船坑があり、参道に沿うように設けられた船坑には階段が設けられ下に降りられるようになっていた。王妃のピラミッドの間にも2基の小さな船坑がある。いずれからも内部からは何も見つかっていない。 これとは別に、1954年には大ピラミッド南側に2基の船坑が発見された。こちらの形状は長方形で内部から解体された木造船が発見された。そのため、一般的な船坑は船を象徴する宗教的な目的の施設だが、南側の船坑は船を保存するための竪坑と考えられている。南の船坑内の壁面から多く労働者の落書きが発見されており、クフの息子ジェドエフラーの名も見えることから、周辺施設はクフの死後に完成されたと考えられている。
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