自動従属監視 (ADS) との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 10:20 UTC 版)
「空中衝突防止装置」の記事における「自動従属監視 (ADS) との関係」の解説
適合するトランスポンダを搭載した航空機からは、識別子、現在位置、高度、対気速度のような情報を含んだ放送型自動従属監視(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast: ADS-B) 信号が送信される。この信号は、TCAS の応答と同じ1,090MHzの周波数で送信される。 ADS-B メッセージを処理できる TCAS 装置は、通常の TCAS メッセージと共に ADS-B メッセージを使って、予測能力と状況表示の強化が可能となる。この方法は「ハイブリッド監視」と呼ばれている。 能動的な TCAS で監視できる40海里の範囲に比べると ADS-B では約100海里以上の遠距離から受動的に受信できるという事実からだけでなく、ADS-B メッセージには追加情報(対気速度など)が含まれていることで予測能力が向上する。ADS-B メッセージの中にある識別情報は、コックピット・ディスプレイ上で他の航空機にラベルを付けるために使ったり、状況認識を改善することができる。 ハイブリッド監視を使った場合でも、TCAS の基本である衝突防止機能に変わりは無い。 ADS-B信号はFlightradar24により誰でも参照することができる。
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