自動コレクトコールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 自動コレクトコールの意味・解説 

コレクトコール

(自動コレクトコール から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 08:43 UTC 版)

コレクトコール: collect call)は、通話料金を着信者に負担してもらうための、電話付加サービスである。料金受信人払い通話のことである。

外出先などの公衆電話などから、特に遠距離にある会社や自宅などに通話する場合に利用されることが多い。必要の都度利用するサービスであり、常時通話料金を着信者が負担する電話サービスである着信課金電話番号フリーダイヤル)とは異なる。

日本でのサービス

国内通話

106番にダイヤルするオペレータ経由のコレクトコールは1980年8月1日に、108番にダイヤルする自動コレクトコールは1996年11月1日に開始された。

公衆交換電話網(PSTN)をNGNへ更新するのに先立ち、2015年7月31日をもってサービスが終了した[1]

国内電話の場合は、次の2つの電話番号を使う方法がある。ただし、通話先がNTT東日本NTT西日本以外の直収電話IP電話の場合はかけることができない場合がある。

オペレータ経由のコレクトコール

106番にダイヤルし、交換手(オペレータ)を呼び出して、オペレータが電話口に出たら、目的の電話番号と自分の名前を告げる。すると、オペレータは目的の電話番号へ電話をかけて料金負担の可否を確認し、承諾が得られれば通話が可能になる。人間が介在するため着信者に課せられる料金は高め(100番通話、つまり交換手接続の料金に90消費税抜き)の接続料を加算する)に設定されている。また、通話料の時間帯による割引も長距離(60キロ超)の夜間割引のみ適用(「深夜・早朝」の区分もなく「夜間」と同等の割引)で、土曜・休日割引は設定されていない。

自動コレクトコール

108番にダイヤルし、音声ガイダンスに従って、目的の電話番号をDTMF音(トーン信号)でダイヤルする。すると、交換機は目的の電話番号へ電話をかけて料金負担の可否を確認し、承諾が得られれば通話が可能になる。通常の通話料金(公衆電話からの発信の場合は公衆電話料金、時間帯や休日の割引あり)に加え、接続料として90円(消費税抜き)が着信者に課せられる。

  • 利用方法
  1. 108にダイヤルする。
  2. 相手先の電話番号を市外局番からダイヤルし、最後に#を押す。
  3. 自分の氏名を口頭で名乗る。
  4. その後通話先の呼び出しが始まり、相手側が料金の支払いに同意すれば接続開始、同意できないもしくは約1分半呼び出しても電話に出ない場合はそのまま通話終了となる。

自動コレクトコールはいたずら電話に悪用される事態が多発したため、事前の申し出によってコレクトコールの着信を自動的に拒否することができる。

国際通話

現在では、KDDIの提供する「KDDIジャパンダイレクト」がある。海外から国別のアクセス番号にダイアルすると、日本のKDDIオペレーターに繋がる。相手の電話番号と名前、コレクトコールで接続することを伝える。かつては、相手の電話番号を指定する「番号通話」と通話相手を指定する「指名通話」(この場合、指定した通話相手が不在の場合、料金は発生しない)のサービス区分があったが、一本化された。

Skypeを使う場合には「+1-877-533-0051」をダイヤルする。アメリカのKDDIにToll Free(発信者通話料無料)で接続される。アメリカ経由となるがインターネットとSkype環境があれば世界中どこからでもコレクトコールがかけられる。

当初、KDDIはオペレーターを介したコレクトコールを2010年で廃止する計画であったが、国からの要請を受けて一転してサービスは継続されることになった。ただし、提供条件が改定され、通話料が一律料金になり、海外の電話会社払いとなる日本発信コレクトコールはサービス終了した[2]。また、海外の電話会社(海外オペレータ)を介した日本宛の着信コレクトコールサービスについても、利用者の減少により2017年1月31日をもって取り扱いを終了している。以降、日本宛のコレクトコールはKDDIのサービスを利用することになる。

脚注

関連項目

100番通話 - 106番通話がない時代に多用された


外部リンク


自動コレクトコール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 14:54 UTC 版)

コレクトコール」の記事における「自動コレクトコール」の解説

108番にダイヤルし、音声ガイダンスに従って目的電話番号DTMF音(トーン信号)でダイヤルする。すると、交換機目的電話番号電話をかけて料金負担可否確認し承諾得られれば通話可能になる通常の通話料金公衆電話からの発信場合公衆電話料金時間帯休日割引あり)に加え接続料として90円(消費税抜き)が着信者に課せられる利用方法 108ダイヤルする相手先の電話番号市外局番からダイヤルし、最後に#を押す。 自分氏名口頭名乗るその後通話先の呼び出し始まり相手側が料金支払い同意すれば接続開始同意できないもしくは約1分半呼び出して電話出ない場合そのまま通話終了となる。 自動コレクトコールはいたずら電話悪用される事態多発したため、事前申し出によってコレクトコール着信自動的に拒否することができる。

※この「自動コレクトコール」の解説は、「コレクトコール」の解説の一部です。
「自動コレクトコール」を含む「コレクトコール」の記事については、「コレクトコール」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「自動コレクトコール」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「自動コレクトコール」の関連用語

自動コレクトコールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



自動コレクトコールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコレクトコール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのコレクトコール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS