膵炎の懸念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:00 UTC 版)
2013年に、急性膵炎による入院とインクレチン関連薬との間に、統計学的に有意な相関が認められるとの報告が発表された。 それに呼応して、アメリカ食品医薬品局と欧州医薬品庁は、インクレチン関連薬と膵炎・膵癌との関連性の有無を検討すべく入手可能な全てのデータのレビューを開始した。2014年にNew England Journal of Medicine で公表された共同声明では、「2型糖尿病に対するシタグリプチンの25の臨床試験に登録された14,611名のデータからは、膵炎または膵癌の増加を示す明確な根拠は見い出せず」「FDAおよびEMAは、インクレチン関連薬と膵炎または膵癌との因果関係に関する学術論文および報道は、現状のデータと一致しないと認める。今回、両機関は因果関係があるとの結論には至らなかったが、今後もより多くのデータを収集し、安全性シグナルの検出を継続する」と結論を出した。
※この「膵炎の懸念」の解説は、「リラグルチド」の解説の一部です。
「膵炎の懸念」を含む「リラグルチド」の記事については、「リラグルチド」の概要を参照ください。
- 膵炎の懸念のページへのリンク