脆弱性ハンドリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 00:27 UTC 版)
「サイバーセキュリティ」の記事における「脆弱性ハンドリング」の解説
脆弱性情報ハンドリングとは、新たに発見された脆弱性関連情報の届け出を発見者に促し、届けられた情報を整理して製品開発者の担当窓口に提供して対策方法の立案を促し、適切なタイミングで脆弱性関連情報と対策情報を周知することで、被害を最小化するための活動である。ここで脆弱性関連情報とは脆弱性情報、脆弱性が存在する事の検証方法、およびその脆弱性を利用した攻撃方法(例えばエクスプロイトコード)の事を指す。また脆弱性への対策方法は、修正方法(=パッチ適用)と回避方法に分類でき、回避方法とはパッチ以外の方法で脆弱性の影響度を回避・低減する方法、例えば脆弱性のある機能の無効化、代替ソフトへの移行、WAFの導入等がある。 攻撃者に脆弱性関連情報を悪用されるのを防ぐため、複数の製品が影響を受ける脆弱性の場合などにおいて、情報の公表に関して関係者間で一定の足並みをそろえる事(公開日一致の原則)が重要である。特に海外機関と調整が必要な際にこの原則を破って単独で情報公開を行うと、今後の脆弱性ハンドリングから外される場合がある。
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