聖書解釈の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/13 03:50 UTC 版)
救済史的に聖書を理解するためには、予型と象徴を正しく理解することが必要である。救済史的な立場で、象徴を取り扱うために、用いられるのが予型論的解釈である。ルターやカルヴァンは正しい意味での予型論的解釈を主張した。 救済史の概念を最初に提唱したのは、ヨーハン・ホーフマンである。聖書の機械的な理解に異議を唱えて、聖書解釈において、文法的、歴史的解釈と第三の解釈原理である、神学的解釈を加えた。それは、神が聖書の著者であるならば、そこに一貫性があり、明確な目的があるはずであるという前提である。 1939年にL・ゴッペルトが『テュポス』を著した。この書が、旧約学者、ゲルハルト・フォン・ラート、マルティン・ノート、新約学者のストフェール、E・シュタウファーらに積極的に評価された。 ゴッペルトは、旧約聖書の人物、出来事、制度は新約において成就されるべき、事柄の預言であったとした。 フォン・ラートは、啓示が進展的なものであり、初めから終わりに向うものであることを主張した。
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