緑礬(Melanterite)

奈良県吉野郡天川村洞川
FeSO4.7H2O 画像の幅約1.8cm
淡い青緑色をした鉱物が緑礬です。
胆礬の銅(Cu)が鉄(Fe)に置換した鉱物が緑礬となります。
緑礬(Melanterite)

Chuquicamata Mine,Calama,El Loa Province,Antofagasta Region,Chile
FeSO4.7H2O 標本の幅約6cm
黄褐色をした緑礬の標本です。
胆礬の銅(Cu)が鉄(Fe)に置換した鉱物が緑礬となります。
緑礬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 16:19 UTC 版)
緑礬 | |
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分類 | 硫酸塩鉱物 |
化学式 | FeSO4・7H2O |
結晶系 | 単斜晶系 |
モース硬度 | 2 |
比重 | 1.9 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
緑礬(りょくばん、英: melanterite)は鉱物(硫酸塩鉱物)の一種。化学組成は硫酸鉄(II)の7水和物(FeSO4・7H2O)。単斜晶系。黄鉄鉱(FeS2)や磁硫鉄鉱(Fe1-xS)などが酸化分解することによって生じる二次鉱物。
概要
淡緑色の水溶性鉱物であり、通常、結晶中の鉄イオンの一部は銅イオンなどに置き換えられている。空気中で風解しやすく、また酸化されて3価の鉄を生じ淡黄色の粉末に変化しやすい。その際、鉄六水石(Ferrohexahydrite、FeSO4·6H2O)、シデロチル石(Siderotil、FeSO4·5H2O)、ローゼン石(Rozenite、FeSO4·4H2O)へと変化する。
用途
岡山県高梁市の備中緑礬山(後に本山鉱山)・西江邸では、磁硫鉄鉱から緑礬(「ろうは」と呼ばれていた)を人造的につくり、それを焼いて「ローハベンガラ」(酸化鉄(III)、Fe2O3)を製造していた。西江邸には江戸期精製の緑礬・ベンガラが現存する。
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