結合定数の測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 15:11 UTC 版)
「表面プラズモン共鳴」の記事における「結合定数の測定」の解説
2つのリガンドの親和性を決定しなければならない時は、結合定数を決定しなければならない。これは積商の平衡値である。この値は動的SPRパラメータを用いることで測定することができ、化学反応と同様に、会合速度を解離速度で割った値である。 このために、いわゆるおとり(ベイト)リガンドをSPR結晶のデキストラン表面上に固定する。マイクロフローシステムを通って、獲物(プレイ)検体を含む溶液がベイト層上に注入される。獲物検体がおとりリガンドに結合すると 、SPRシグナルの増大(応答ユニットRUで表現される)が観測される。望ましい会合時間の後、獲物検体を含まない溶液(通常は緩衝液)がマイクロ流体経路に注入され、おとりリガンドと獲物検体間の複合体を解離させる。獲物検体がおとりリガンドから解離すると、SPRシグナルの減少が観測される。これらの会合(ka)および解離(kd)速度から、平衡解離定数(結合定数、KD)を算出することができる。 実際のSPRシグナルは、入射光と金層の表面プラズモンとの電磁「カップリング」で説明することができる。このプラズモンは、金-溶液界面を横切るわずか数ナノメートルの層(すなわちおとりタンパク質とことによると獲物タンパク質)によって影響され得る。 K D = k d k a {\displaystyle K_{D}={\frac {k_{\text{d}}}{k_{\text{a}}}}}
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