経済財としての情報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:15 UTC 版)
経済財としての情報には、以下のような性質がある。 複製が容易である‥‥‥通常の財は、もう一つ作ろうとすれば、自動車をもう1台作る場合のように、それなりの部品や作業が必要であるが、情報の場合は複製が容易である。 取引は不可逆である‥‥‥通常の財は、いったん取引しても、元の状態に戻すことは不可能ではないが、情報の場合は、いったん引き渡せば、覚えるなどの方法により、元の状態に戻せない場合が多い。 情報の価値は、他の多くの人が知っているかどうかによって変わる‥‥‥多くの人が知っている情報は価値が小さく、誰も知らない情報は価値が大きいことが多い。 情報は、分割困難なことが多い‥‥‥データ的な情報は、分割可能であるが、アイデアの核心のような情報は、分割困難である。 情報の生産は不確実であることが多い‥‥‥温度記録など、データ的な情報は、確実に生産されるが、発明や発見は、不確実にしか行われない。 情報の消費には不確実性がある‥‥‥本や映画のように、情報は購入して内容を知るまで、その価値が正確には分からない。
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