経済課題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 18:04 UTC 版)
現在の関東地方とほぼ等しい関八州は、江戸の地元であり、幕府の直轄領が多いにも関わらず、産業収益率が上方や西国には及ばず、江戸時代の日本経済はおおまかに言うと「西高東低」であった。 江戸における商品の供給を上方からの下りものにばかり頼っていると、輸送費や人件費などがかかる分だけ江戸では物価が高くなる。つまり江戸の庶民は、上方の庶民に比べると同じ品をより高く買って損をしていたわけである。そういった不公平感が下々の間に蓄積されていくのは、為政者である幕閣にとっても好ましからぬ状況であった。幕府にとっては、特に元禄以降、東西の経済格差を縮めることが重要課題となっていった。
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