紅い牙・II 『鳥たちの午後』
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「紅い牙」の記事における「紅い牙・II 『鳥たちの午後』」の解説
(初出 別冊マーガレット 1977年7月号) ランの敵となる悪の巨大組織・タロン、ランの恋人であるバードこと鳥飼修一、そしてランからの輸血によって超能力者として生まれ変わることになる少年・ワタルなど、後のシリーズまでの鍵となる人物・組織が登場する。 全寮制の名門「聖陵学園」。ランはここで、食堂の賄い婦としてひそかに生活していた。ロックバンド「文無し組」を結成している不良の鳥飼修一(バード)とひそやかに交友するラン。しかし、美貌の転校生のハンナ・ミュランの登場で、その平穏な日々は打ち砕かれる。小松崎宗のかつてのスポンサー、秘密組織「タロン」は超能力を利用した世界支配を目論んでおり、彼の研究成果であるランを奪還しようとしていた。ハンナはタロンがランを狩り出すために送り込んだエスパーなのであった。一方のバードは孤児であり、同じ境遇である初等部の少年ワタルになつかれていた。それを見抜いたハンナはESPでワタルを操り、車を暴走させてランの命を狙うが失敗し、ワタルは重傷を負う。その時、ランの血を輸血したことでワタルにもESP能力が生まれることとなるが、その力を制御できなかったワタルは、いつも侮辱してくる級友を殺してしまう。ワタルの身柄と引き換えに、タロンに降ることをランに要求するハンナ。ランとワタルを助けに突入したバードも撃たれて重傷を負い、ついにランはESPを発動。ハンナとタロンのメンバーを怒りの炎が焼き尽くすのであった。バードはランにワタルを託して死に、ランはワタルを連れ、当て所ない旅に出る……。
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