紀鹿人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 16:53 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動紀 鹿人(き の ししひと/かひと)は、奈良時代の官人・歌人。官位は外従五位上・大炊頭。
経歴
『万葉集』巻第八に、
という題詞のある和歌が掲載されている。この歌は大伴稲公の経歴から推測して、天平2年(730年)よりも後の歌だと推測される。同様の題詞の歌が、万葉集巻第六にも2首見える[2]。
天平9年(737年)9月に外従五位下に叙せられ、12月に主殿頭に任ぜられる。天平12年(740年)外従五位上に昇叙され、翌天平13年(741年)主殿頭を車持国人に交代して鹿人は大炊頭に遷った。
上述したように、大和国跡見(現在の奈良県桜井市外山)で詠んだ和歌作品3首が『万葉集』に採録されている。娘の紀小鹿も万葉歌人である。
官歴
注記のないものは『続日本紀』による。
- 時期不詳:典鋳正[1]
- 時期不詳:正六位上
- 天平9年(737年) 9月28日:外従五位下。12月23日:主殿頭
- 天平12年(740年) 11月21日:外従五位上
- 天平13年(741年) 8月9日:大炊頭
系譜
脚注
参考文献
- 紀鹿人のページへのリンク