糠助
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:40 UTC 版)
「南総里見八犬伝の登場人物」の記事における「糠助」の解説
ぬかすけ 大塚村で信乃の近所に住んでいる善良な百姓。応永24年(1417年)生まれ。 もともとは安房国洲崎で半農半漁の暮らしをしていた。一子玄吉が生まれるが妻は産後の肥立ちが悪く病死、乳児を抱え生活に困窮して殺生禁断の浦で密漁をおこない、捕らえられた。領主里見家の夫人と姫の三周忌のために大赦が行われ、死を減じられて玄吉ともども安房を追放された。しかし下総行徳まで来ていよいよ窮し、飛び降り自殺を図ろうとしたところ、滸我(古河)公方の家臣に救われ、玄吉を彼の養子とした。その後大塚に流れて農家に奉公し、村の後家と結婚して百姓となった。しかし後妻とも死別。 その死に際して信乃にその身の上を懺悔ながらに語り、滸我にゆかりある信乃に機会があれば玄吉にこのことを伝えることを託す。玄吉は信乃と同様の痣を持ち、玉を得ていた。犬飼現八である。文明9年(1477年)7月22日没。享年61。
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