粒子放射線と物質との相互作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:37 UTC 版)
「放射線」の記事における「粒子放射線と物質との相互作用」の解説
物質との相互作用を考える上で粒子放射線は電子からなる放射線、中性子線及び重荷電粒子放射線の3つに分類される。 電子からなる放射線と物質との相互作用 電子からなる放射線が物質を通過中に起こす相互作用としては、電離・励起、制動放射、散乱があるなお、一定の条件の下に、電磁放射線や電子が大きい原子番号の物質に放射線が入射するとカスケードシャワーと呼ばれる現象が発生する。 中性子と物質との相互作用 中性子は電荷を持っていないということが最大の特徴である。 中性子線と物質との相互作用はただ原子核との衝突のみである。さらに、衝突は散乱(弾性散乱、非弾性散乱)と吸収反応(中性子捕獲、核分裂反応、中性子放出反応、荷電粒子放出反応など)に分類される。 「核分裂反応」および「中性子捕獲」も参照 重荷電粒子放射線と物質との相互作用 重荷電粒子放射線と物質との相互作用は主に電離・励起である。ほか重荷電粒子が低速であるとき原子核との弾性衝突、および相当高いエネルギーを持つとき制動放射が発生する。
※この「粒子放射線と物質との相互作用」の解説は、「放射線」の解説の一部です。
「粒子放射線と物質との相互作用」を含む「放射線」の記事については、「放射線」の概要を参照ください。
- 粒子放射線と物質との相互作用のページへのリンク