第34装甲旅団 (ドイツ連邦陸軍)とは? わかりやすく解説

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第34装甲旅団 (ドイツ連邦陸軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/20 03:57 UTC 版)

第34装甲旅団
創設 1956年11月
廃止 2002年3月15日
所属政体 ドイツ
所属組織 ドイツ連邦陸軍
部隊編制単位 旅団
上級単位 第5装甲師団 - 第12装甲師団 - 第5装甲旅団
最終位置 ラインラント=プファルツ州 ディーツ
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第34装甲旅団「コブレンツ」(だい34そうこうりょだん、ドイツ語Panzerbrigade 34 "Koblenz")は、ドイツ連邦陸軍旅団の一つ。1981年から2002年まで存在していた。旅団司令部をディーツに置き、旅団の部隊はラインラント=プファルツ州に駐屯していた。

歴史

第14装甲旅団(1981年まで)

1956年に編成準備命令が出されホーエンフェルス演習場においてA5戦闘群が編成される。1957年にA5戦闘群はコブレンツに移駐する。1959年にA5戦闘群は第14装甲旅団に改編される。旅団改編時は以下のとおりであった。

  • 旅団司令部中隊
  • 第140装甲偵察中隊
  • 第140装甲工兵中隊(1959年にコブレンツにて編成)
  • 第140防空砲兵中隊
  • 第142装甲擲弾兵大隊
  • 第143戦車大隊
  • 第144戦車大隊
  • 第145装甲砲兵大隊
  • 第146補給大隊

旅団は初め第5装甲師団の隷下におかれた。1962年に第140装甲偵察中隊が解散され旅団司令部中隊に取り込まれた。陸軍第2次編制にて第140防空砲兵中隊が除外され、代わりに第140駆逐戦車中隊が編成され防空機能を引き継ぐ。1972年に第146補給大隊が解散し第140整備中隊と第140補給中隊が新編される。1972年に装甲偵察隊が再び独立部隊となり第140装甲偵察隊が旅団隷下になる。1972年時点での旅団編成は以下のとおりであった。

  • 旅団司令部中隊
  • 第140装甲偵察隊
  • 第140装甲猟兵中隊
  • 第140装甲工兵中隊
  • 第140整備中隊
  • 第140補給中隊
  • 第142装甲擲弾兵大隊
  • 第143戦車大隊
  • 第144戦車大隊
  • 第145装甲砲兵大隊

1977年ヴュルツブルク第12装甲師団に配転される。1977年から1978年にかけて陸軍第4次編制の試験のため第14装甲旅団は試験旅団の一つに選ばれた。陸軍第3次編制で1980年に第145装甲砲兵大隊が旅団から離脱し、これにより第16郷土防衛団隷下の第545野戦砲兵大隊となった。砲兵部隊を失った旅団は代替措置としてクーゼル駐屯の第145装甲砲兵教導大隊を隷下に入れる。  

第34装甲旅団(1981年から)

1981年に第14装甲旅団は第34装甲旅団に改称する。これにより、第14装甲旅団の名称は旧第6装甲旅団に引き継がれた。当時の旅団編成は以下のとおりであった。

  • 旅団司令部(装甲偵察隊を含む)
  • 第340猟兵中隊 在コブレンツ、アウグスタ兵舎
  • 第340工兵中隊
  • 第340整備中隊
  • 第340補給中隊
  • 第341混成戦車大隊 在コブレンツ(1981年に編成)
  • 第342装甲擲弾兵大隊 在コブレンツ、グナイゼナウ兵舎
  • 第343装甲擲弾兵大隊 在コブレンツ、アウグスタ兵舎
  • 第344戦車大隊 在コブレンツ
  • 第345装甲砲兵教導大隊 在クーゼル
  • 第123野戦予備大隊

1986年に装甲偵察隊はゾントラに移転する。1990年にエーレンブライトシュタイン要塞にて厳粛な儀式の下で愛称「コブレンツ」が与えられた。その後第4防衛管区司令部 / 第5連邦軍の隷下に入る。1992年に第340駆逐戦車中隊は解隊し第340装甲工兵中隊は第3工兵団の隷下となった。1992年から1993年にかけて第341戦車大隊、第344戦車大隊、整備中隊、補給中隊および野戦予備中隊が解隊する。1992年に第343戦車大隊は第343装甲擲弾兵大隊に改編される。第4防衛管区司令部 / 第5連邦軍の合併・改編に伴い、再び旅団は第5装甲旅団隷下となる。この改編の過程で第15装甲旅団から2個大隊と2個中隊を編入する。旅団はディーツに移転の後に改編され以下のような編成となった。

  • 旅団司令部中隊 在ディーツ、オラニエンシュタイン城
  • 第342装甲擲弾兵大隊 在コブレンツ、グナイゼナウ兵舎
  • 第343装甲擲弾兵大隊 在コブレンツ、グナイゼナウ兵舎
  • 第153戦車大隊 在ヴェスターブルク
  • 第154戦車大隊 在ヴェスターブルク
  • 第150駆逐戦車中隊(1992年から第340駆逐戦車中隊の伝統を引き継ぐ)
  • 第150装甲工兵中隊 在ヴェスターブルク
  • 第345装甲砲兵教導大隊 在クーゼル
  • 第340野戦予備中隊 在ディーツ
  • 第340装甲偵察中隊 在ヘッセン=リヒテナウ(平時は第5装甲偵察大隊の隷下にあるが、出動時には第34装甲旅団隷下に置かれた)

旅団は2002年に解隊される。

歴代旅団長

氏名 着任 離任
第14装甲旅団長
1 レギンボート・フライヘーア・フォン・ギュルトリンゲン陸軍大佐
Regimboto Freiherr von Gültlingen
1956年11月6日 1961年4月6日
2 カール=テオドール・モリナリ陸軍准将
de:Karl-Theodor Molinari
1961年4月7日 1963年8月19日
3 ハインツ・ギュンター・グデーリアン陸軍准将
de:Heinz Günther Guderian
1963年8月20日 1967年9月15日
4 カール・プンツマン陸軍大佐
Karl Punzmann
1997年9月16日 1969年7月15日
5 ハンス・プリット陸軍准将
Hans Plitt
1969年7月16日 1972年9月30日
6 ハンス=ヨアヒム・マック陸軍大佐
de:Hans-Joachim Mack
1972年10月1日 1975年3月31日
7 ルドルフ・プロミス陸軍大佐
Rudolf Promies
1975年4月1日 1980年3月31日
8 ペーター・ハインリッヒ・カルステンス陸軍大佐
de:Peter Heinrich Carstens
1980年4月1日 1981年9月30日
第34装甲旅団長
8 ペーター・ハインリッヒ・カルステンス陸軍大佐
Peter Heinrich Carstens
1981年10月1日 1982年1月31日
9 クラウス・フォルマー陸軍准将
Klaus Vollmer
1982年2月1日 1985年9月30日
10 ゲロ・コッホ陸軍准将
Gero Koch
1985年10月1日 1990年3月31日
11 ヴィルヘルム・ロマートツェック陸軍大佐
Wilhelm Romatzeck
1990年4月1日 1994年3月31日
12 ケルステン・ラール陸軍大佐
de:Kersten Lahl
1994年4月1日 1996年
13 ベルント・ディーペンホルスト陸軍大佐
Bernd Diepenhorst
1997年 1999年
14 エアハルト・ドリュウス陸軍大佐
de:Erhard Drews
2000年 2002年

脚注

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