第31教育飛行隊 (航空自衛隊)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 第31教育飛行隊 (航空自衛隊)の意味・解説 

第31教育飛行隊 (航空自衛隊)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 14:06 UTC 版)

第31教育飛行隊
第31教育飛行隊のT-4
創設 1989年(平成元年)10月2日
所属政体 日本
所属組織 航空自衛隊
所在地 静岡県浜松基地
編成地 静岡県浜松基地
通称号/略称 31SQ
上級単位 第1航空団
最終上級単位 航空教育集団
テンプレートを表示

第31教育飛行隊(だい31きょういくひこうたい、JASDF 31st Training Squadron)は、航空自衛隊航空教育集団第1航空団隷下の飛行訓練部隊。1989年(平成元年)にT-4練習機の1番目の飛行隊(マザースコードロン)として浜松基地で新編され、T-4による基本操縦(後期)課程の教育を行っている。

概要

1980年代の航空自衛隊における操縦教育体系では、第1初級操縦課程をT-3初等練習機で70時間、第2初級操縦課程をT-1A/B中等練習機で80時間、基本操縦課程をT-33A中等練習機で100時間、戦闘機操縦課程をT-2高等練習機で100時間行われていたが[1]、T-33Aの旧式化は否めず、後継機として開発された国産のT-4中等練習機が1988年(昭和63年)7月28日防衛庁長官から部隊使用承認が付与され、同年10月1日に浜松基地で臨時T-4教育飛行隊が新編された[2]

臨時T-4飛行隊では、1年間のT-4の運用試験が行われ、12名の学生パイロットを対象に試行課程の教育を実施した[3]1989年(平成元年)10月2日に臨時T-4飛行隊が改編され、第1航空団隷下に第31教育飛行隊が発足した[4]

第31教育飛行隊では、芦屋基地第13飛行教育団での基本操縦(前期)課程修了者を対象に、1コース約5名の学生パイロットに対して約6.5か月の教育期間に80時間の操縦訓練を行うシラバスを実施しており[3]、ウイングマーク授与後は戦闘機操縦(F-15またはF-2)課程へと進む。

部隊マークは、黒と黄のチェック帯に青のストライプ[3][注釈 1]

なお、同じ浜松基地に所在する第32教育飛行隊と機体の管理、識別を容易にするため、シリアルナンバーの奇数号機を第31教育飛行隊、偶数号機を第32教育飛行隊に配備している[3]

沿革

  • 1988年(昭和63年)10月1日 - 浜松基地の第1航空団隷下にて臨時T-4教育飛行隊発足[2][4]
  • 1989年(平成元年)10月2日 - 臨時T-4飛行隊が第31教育飛行隊に改編[2][4]
    • 11月 - T-4による基本操縦課程教育開始[4]
  • 2009年(平成21年)11月14日 - 部隊創設20周年記念行事を実施[4]

歴代運用機

脚注

注釈

  1. ^ 第32教育飛行隊は同じ部隊マークで赤のストライプ[3]

出典

  1. ^ 文林堂 世界の傑作機No.114 富士T-1 42頁 「T-1の生産、配備、運用」久野正夫
  2. ^ a b c イカロス出版 自衛隊の名機シリーズ⑤ 航空自衛隊T-4/C-1/E-767 91頁-92頁 「航空自衛隊機ヒストリー 1.航空自衛隊練習機の系譜とT-4」松崎豊一
  3. ^ a b c d e イカロス出版 自衛隊の名機シリーズ⑤ 航空自衛隊T-4/C-1/E-767 4頁-5頁 「国産中等練習機T-4 浜松のT-4」松崎豊一
  4. ^ a b c d e イカロス出版 Jwing No.138 2010年2月号 38頁 「第31教育飛行隊 20周年を祝う!」石原肇

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第31教育飛行隊 (航空自衛隊)」の関連用語

第31教育飛行隊 (航空自衛隊)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第31教育飛行隊 (航空自衛隊)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第31教育飛行隊 (航空自衛隊) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS