第3モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 14:39 UTC 版)
第3モデルは世界経済の雁行発展のモデル化である。 赤松による「世界経済の同質化と異質化」という洞察の精緻化である。後発国がキャッチアップをしている状態(世界経済の異質化)であれば、第1、第2モデルがうまく回り、先進国が新しい製品を生み出せずに後発国のキャッチアップが追いついてしまっている状態(世界経済の同質化)では第1、第2モデルはうまく回らない。 パクス・ブリタニカではイギリスの技術革新、産業構造の高度化、多様化が著しく世界経済は異質化し自由貿易の黄金時代であった。しかし、戦間期には世界経済は同質化し、世界恐慌、関税競争へとつながったと小島は説明し、世界経済の同質化を防ぐためには世界的に合意的な協業体制の確立、目下のところ、アメリカ州、ヨーロッパ、アジア圏内での合意的な協業体制の確立必要不可欠だとしている。 Grinin, L., Korotayev, A. and Tausch A. (2016) Economic Cycles, Crises, and the Global Periphery. Springer International Publishing, Heidelberg, New York, Dordrecht, London, ISBN 978-3-319-17780-9; http://www.springer.com/de/book/9783319412603
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